妊婦と食べ物

胎児に影響する!焼き肉に潜む「トキソプラズマ」にご注意

食生活の見直し

妊娠中の食べ物について栄養バランスなどを意識して食生活を送る人は多いでしょう。
しかし実際に食べてはいけないものがある事をしっかり把握している人は少ないです。
何故なら病院でも必ずこれは食べてはいけないという指導が特になりからです。

今妊娠中毒症になる可能性が高く、栄養バランスや体重規制は厳しくなっています。
体重が急に増加した場合は、栄養指導などが入り食生活の見直しについて指導が入ります。

ただし指導されるのは、食事の内容やバランスに関してで、
食べ物で注意をしなくてはいけない事に関してはほとんど指導がありません。

生ものに注意

妊娠中は周りの人に二人分食べなさいといまだによく言われています。
それは胎児に必要な栄養素をしっかり確保するためですが、昔に比べて食生活も豊かになり、
量よりも質が求められるようになっています。
より胎児や母体にいいものを意識した食生活を送る人が多いでしょう。

食生活が豊かになったことで気を付けなければいけないことは、生ものを摂取する事です。
お刺身や生肉などの動物性の生ものに関しては、様々な感染症やウィルスを取り入れてしまう可能性が有ります。

具体的には、生魚にはマグロに含まれるメチル水銀や生卵の殻に付着する可能性が有るサルモネラ菌など、
身近な食品で気を付けなければいけないウィルスが沢山あります。

あまり知られていないもので、気を付けなければいけない生ものがお肉です。
トキソプラズマという寄生虫が存在し、妊娠中に初めて感染すると妊娠周期によって胎児への影響が異なり、
最大7割の確率で重い障害を持って生まれてしまいます。
しかし、妊娠前に感染した経験があれば抗体がある為、胎児への影響はほとんどありません。

トキソプラズマの症状

妊娠中は些細なことが気になる人もいれば、今まで通り生活する人もいます。
そのため人によってこの程度であれば医師の診断を受けなくても大丈夫だろうと判断する人もいます。

トキソプラズマの症状は、ほとんどない人が多いのが特徴です。
中には扁桃腺が腫れる、風邪っぽい症状がある程度でしか自覚症状がありません。
そのためほとんど医師に相談することなく、妊娠後期胎児の異常や出産後の胎児の異常によって気づきます。

トキソプラズマの予防

一番効果的な事はユッケや生ハム、レアステーキなど生肉を食べず、しっかり火を通す事です。
加熱処理する事でトキソプラズマの菌が死滅する事が解っています。

また万が一トキソプラズマに感染した事がわかった時には、胎児にトキソプラズマの菌がなるべく感染しないようにするための薬があります。
この薬の使用によって、重い先天性トキソプラズマの発症確率を7分の1まで抑えることができます。
感染しているかどうか心配な人は、妊娠中の血液検査で分かるので受けてみましょう。