飲み物図鑑

飲んでも平気?妊婦と緑茶

飲み物には気をつける

もし妊娠がわかったら、いろんなものを制限しなくてはいけないというイメージを持っているでしょう。
実際100%避けた方がいいもの、適度ならいいもの、妊娠周期を考えて飲む量を変えるなど工夫が必要な場合もあります。
何がダメでいいのか情報が錯乱していることもある為、なぜダメなのかしっかり理由を知っておくことが大事だと言えます。

日本人にとって食事中や食後の一杯やお客様が来た時のおもてなしの飲物として愛用されているのが緑茶です。
親しみのある緑茶も妊婦さんには避けた方が良い飲物の一つとしてあげられています。
緑茶は昔から親しまれている飲物で、危険というイメージを持っていいる人が少ないです。

だからこそ緑茶を摂取すると、どのような問題点が起こるのか知っておきましょう。
またどのぐらいの量を飲むと問題なのか、どうしても飲みたい場合はどの程度なら安全で摂取してもいいのか確認しておきましょう。

緑茶の成分について

緑茶の成分として最も注意が必要なのは、カテキンです。
カテキンには、強い殺菌作用をはじめとして抗酸化作用や抗がん作用があると言われ、体にいいというイメージも強いです。

しかしカテキンは、妊娠初期に重要と言われている、葉酸の形成や働きに悪影響を与えてしまいます。
カテキンと妊娠の関係については、こちらのサイトも参考になります。
参考:http://192abc.com/26729

特に妊娠初期に過剰に摂取すると脊髄の形成に必要な葉酸が不足し、二分脊椎症や無脳症のリスクが2倍から3倍近く高くなります。
葉酸はサプリメントで摂取する事が推奨されているほど不足しがちな栄養素なので、毎日の食生活で必要量を確保するのが難しいとされています。

せっかく意識して葉酸を摂取していても葉酸に悪影響を与えてしまう緑茶は避けた方が良いでしょう。

胎児と母体にも影響が

妊娠中は胎児の事ばかり考えがちですが、母体の健康ももちろん考えなくてはいけません。
母体の健康が維持できなければ、健康な赤ちゃんを産むことはできません。

そこで摂取を避けなければいけないのが緑茶に含まれるカフェインです。
カフェインが含まれている飲物と言えば、コーヒーや紅茶などをまず思い浮かべるでしょう。
しかし緑茶にもカフェインが含まれており、玉露の場合は150mlに180mgも配合されています。

これは、インスタントコーヒーに含まれるカフェインの3倍比較の数値になります。
カフェインは摂取すると中枢神経を覚醒させ、興奮状態にもなります。
これは母体だけではなく胎児にも同じような影響が出る事がわかっており、子宮内の発達を遅らせてしまいます。
カフェインの摂取は流産や低体重の赤ちゃんが生まれるリスクを高めてしまいます。

またカフェインを過剰に摂取すると、血管の収縮作用が起きて片頭痛の原因にもなります。
カフェインはタンニンと結びつくと、鉄分の吸収を弱めてしまいます。
妊娠中は鉄分が不足しやすい為、過剰摂取は控えなくてはいけません。

緑茶の様にすっきりしたものを飲みたい場合は、
麦茶や杜仲茶などはカフェインが含まれていないのでお勧めです。

最近ではカフェインレスと書かれている商品も多いので安心して購入することができます。